かかし:千曲市 長野の駅蕎麦には「春菊天」がないといふ
CHIEKOは東京に空が無いといふ
ほんとの空が見たいといふ
僕は驚いて空を見る
長野の駅蕎麦には「春菊天」が無いといふ
パリパリをちょっとかじってから沈めるあの「春菊天そば」が食べたいといふ
僕は驚いて店を探す が ない
ならば
「かかし」のおねーさんに無理強い
当日の持ち込みで揚げることはできないけれど
前日の作り置き 春菊天一人前はOK もち予約という贅沢品
それがこれ
なんと大皿に盛り付けしてあった
まずは塩で春菊天をいただく
そば前をいただく
そして
長野での駅蕎麦の「春菊天そば」である
このつゆ(おねーさん自家製なのでただの駅蕎麦のつゆではない ザクとは違うのだよザクとは!)に浸った春菊の苦み走った味わいは
ガキの頃にはわからなかった苦みである
おねーさんも
「子供の頃ってさ この苦みとか匂いが嫌だったけど いま(の歳)ならいいよねー」
そう
長野の駅蕎麦に「春菊天」はないのだ
ただ
こうして贅沢に味わえることもある(念のため 特注です いつもありません)
僕はこの朝の一杯いただいた「ほんとの空」を忘れないだろう
戸倉駅にて
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