【閑話休題】 悪霊の棲む館
パンとワイン
最後の晩餐で イエスはパンをとって「これがわたしの体である」と言い
杯をとって「これがわたしの血である」と言って弟子たちに与えたことから
キリスト教にとってパンとワインはとても意味のあるもの
だそうですね
僕は敬虔なクリスチャンではありませんのであしからず(← だってお前は悪魔教でしょ!)
ささやかな僕の晩餐はこれ
トーストにチキンを挟んだサンドウィッチとワイン
僕が住むここは
「悪霊が棲む館」なんだ
ときに
置いたはずの雑誌がなくなったり
吞みほした空き瓶がどこにも見当たらなくなったり
誰にもわからぬように隠した財布が消えたり
CDが棚からテーブルに異動してたり
サックスのマウスピースケースが転がったと思ったらどこへ
あるときは
失くしたと思っていた大事なアクセサリが
急に空中から落ちてきたりする
時がワープすることなんてしょっちゅう
話す言葉がデ・ジャブ―
ただの酔っぱらいだって?
そうかもしれない
だって僕にはジョジョのようなスタンド能力はないからね
でも
空中からアクセサリが
チャリンと落ちてきたときは
悪霊に感謝したよ
だって
大切な黒服との想い出の品だったからね
自宅という悪霊の棲む館にて
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